人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
『クィーン The Queen』
2007年05月24日(木) 23:34
『クィーン The Queen』

まじめなのにコミカル ちびちび的プチ評
 こういうテーマで映画が作れるところが、
 イギリスの大きさなんだろうなぁ。

製作年 : 2006年
製作国 : イギリス=フランス=イタリア
配給  : エイベックス・エンタテインメント
監督  : スティーヴン・フリアーズ
脚本  : ピーター・モーガン
出演  : ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェイムズ・クロムウェル

パフォーマンス? あらすじ:
1997年8月、パリでダイアナが交通事故に遭い、帰らぬ人になった。王家においてダイアナはいつも頭痛の種で、民間人となっていたダイアナの死は本来関係のないことであった。女王はコメントを避けるが、ダイアナを称える国民の声は次第に高まっていく。やがてダイアナの死を無視し続ける女王に、国民の非難が寄せられるようになる。若き首相ブレアは、国民と王室が離れていくことに危機を感じ、その和解に力を注いでいく。(goo映画より)


「権力をもつ者ほど孤独だ」
と言ったのは誰だったっけ・・・。
ふと、そんなことを思い出すほどに、
エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンに見入ってしまいました。
マイケル・シーンは、
ブレア首相ってこんなにヘラヘラしてるのか?
と思わせてくれましたが。
途中、クスリ、クスリ、ププッと笑わせてくれるところもありました。

実在の人物と実際に起こった事実を元に、
フィクションとして描いているのだと思います。
ダイアナ元妃が亡くなったとき、
女王が本当になにを感じ、考えていたのかなんて、
誰にも分からないことですものね。
それを、
「ホントにこうだったのかも」
と思わせてしまうのは、
彼女の演技が、単なるモノマネではなく、
女王としてホンモノだったからだと思います。

ほとんどの日本人は、
ニュース映像などで女王の姿を
何度か見たことがあるだけでしょう。
ですから、ヘレン・女王が似ているのかどうかの判断は、
あまりできない。
ただ、彼女が漂わせる威厳。これに圧倒されます。
一言で「威厳」と言っても、表現するには技術がいります。
最初にブレア首相と会ったときと、お付の人と会話するときとの
目の使い方。背筋の伸ばし方。歩き方。
そこにいるのは、
間違いなく「女王」だと信じさせてくれました。
ここにまず納得しないと、話が進まないですもんね。

ただ、映画を見ながら、
権力者の孤独を思わずにはいられませんでした。
自分の意見を表明することも、言い訳も、釈明も、
何もできない。
基本的人権として保障されている「選挙権」もないのですから。
そのくせ、世論の皇室に対する評価には
敏感にならざるを得ないのです。

世代交代させられるかも。
いや、皇室そのものが廃止されるかも。

これは、ものすごい恐怖!。
映画の中でリチャード皇太子がとった行動に信憑性があるのは、
この心理を感じるからです。
自らが治めるはずの民衆の顔色を
いつも伺わなくてはならないなんて・・・。

日本では、とても映画化できないお話でしょうね。

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『バベル BABEL』
2007年05月23日(水) 22:36
前評判の高かった『バベル BABEL』ですが、
さすがにドド〜ンときました。

ドキドキ ちびちび的プチ評
  観るときは、体調を整えてから、どうぞ。

製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
配給  : ギャガ・コミュニケーションズ
監督  : アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演  : ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、
      菊地凛子、アドリアナ・バラッザ

体当たり演技 あらすじ:
壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために旅をしているアメリカ人夫婦のリチャードとスーザン。バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが…。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々にいら立ちを感じていた…。(goo映画より)


イニャリトゥ監督の『21グラム』を観たときにも味わった、
ズドーン、ドヨーン感。
でも、『BABEL』の方が後味よく感じられます。
エンディングの菊池凛子さんの表情に
救われた気がするからかもしれません。
だからこそ、彼女の演技に評判が集まったのでしょうね。

モロッコを旅するアメリカ人夫婦。
兄弟仲の良くないモロッコの家族。
乳母の責任と不法就労の狭間で苦しむメキシコ人女性と、
アメリカの「壁」にいらだつその甥。
そして、気持ちがすれ違うばかりの日本の親子。

誰もが、自分のことを理解してほしいと願いながら、
誰も本当の自分を理解することなんてできないと思ってしまう。
分かったような顔をされると、
「あんたみたいな人に何が分かるの!?」
と、薄っぺらなまなざしをバカにする。
一人っきりはイヤなくせに、
差し伸べられる手が怖くて逃げてしまう。
自分の中にだけ孤独を飼っていて、
他者への想像力がない。
これは、どこにでもいる誰かのお話です。

コミュニケーションのあり方がとみに問題となっている
現代を生きる者として、
他人を理解し、理解されるとは、どういうことなのか。
赦し、赦されるとは、どういうことなのか。
痛い現実をつきつけられるようです。

それぞれに失ったものがあり、
でも相手の理解を求めようとする登場人物の中で、
一番、それを率直に訴えていたのが
菊池凛子さん演じるチエコでした。
ただ、あまりに率直すぎて、相手には唐突に思えてしまったり、
聾唖という障がいが壁になってしまったり。
これもコミュニケーション下手の症状なのでしょうね。
彼女の中にどんどんと言葉が溜まっていくのが見えるようでした。
一人の人間が見せる複数の顔・・・
親に対して、友達に対して、気になる男性に対して、
それをとても上手く表現して、
チエコというキャラクターを作り上げた演技が見事でした。

ですが、ちびちびが一番心打たれたのは、
乳母のアメリア役・アドリアナ・バラッザさんの演技です。
菊池凛子さんとともに、
アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされていました。
アメリアが子どもたちをみつめるまなざし。触れる手。
とても、とても、暖かくてステキ。
しかし和解のきっかけをつかんだチエコとは逆に、
彼女は16年かけて築いたものを全て失ってしまうのです。
砂漠の中を彷徨うシーンでは、
彼女のパニックを観ているこちらの口の中まで乾き、
砂がジャリジャリしてくる気がしました。
監督としても活躍中とのことなので、
彼女の作った作品をぜひ!観てみたいです。

映画の舞台となったのは、
モロッコの山の中、メキシコの砂漠と田舎町、
そして唯一の都会が東京です。
映像を通してみると、東京が「匂い」のない街に感じられました。
すべてが人工的なネオンの中に沈んでいるようで・・・。

そこに暮らしている私は、
とても恵まれているようにも思えますし、
寂しい現実をみないようにしているのかもしれない。
せめて、ボタンのかけ違いには、
誠実に向き合えれば、と思います。

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山本一力『欅しぐれ』
2007年05月22日(火) 22:56
「腰痛」が痛いよ〜

状態が続いています。
合気道のお稽古も休んで、ちょっと静養中。
その間に、山本一力さんの時代小説を初めて読みました。

欅しぐれ欅しぐれ
山本 一力
ちびちび的プチ評
ラストでもう一本!欲しかったかな
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老舗の履物問屋の主人・太兵衛と賭場の貸元・猪之吉。
ありえないような組み合わせの二人は、
「一目ぼれ」といえるような出会いから信頼を深めていきます。
太兵衛の店に振ってわいた「騙り」騒動を
猪之吉の采配で乗り切っていく。
その「あっぱれ〜!」な仕事ぶりと、
太兵衛の妻・しずと部下の番頭・誠之助との
信頼関係が築かれていく様も読み応えあります。
主人が惚れた男だもの。とことん信じましょう。
その凛とした姿勢に無限の愛を感じるのです。

いわゆる「ピカレスクもの」というよりは、
猪之吉と騙り屋の治作との知恵比べ的な展開が多いのですが、
猪之吉の男気にちびちびも惚れちゃいました。

時代小説を読んだことのない人は、
ちょっと敷居が高そうな印象をもっているのでは、と思います。
職業とか小道具とか、よく分からないものも多いですし。
でも、『欅しぐれ』は、
ミステリー仕立ての物語がとても読みやすいです。
登場人物の割り振りはとてもシンプル。
信頼関係で結ばれた店の主人と番頭以下の奉公人。
渡世人であっても同じく信頼関係のある親分と子分たち。
そして、恐怖支配をもって部下を牛耳る騙り屋。
そう思って読むと、
江戸時代だって現代だって、
人間って生き物は変わらないな〜と思いますよ、きっと。


ラストが大団円とならないのが、
よいともいえるし、物足りないともいえます。
ちびちびとしては物足りない方に一票。
なので、コブタは2つにしました。






お風呂のリフォーム4 〜誰のために〜
2007年05月20日(日) 23:36
でぶりんの家にやってきて、
どうにも不思議だったことがあります。
それは、誰も湯船を使おうとしないこと。
一応あるにはあるのです。
が、一度も使っているのを見たことがない。
でぶりんは、いつもシャワーのみ。夏も冬もシャワーだけ。
姑は、シャワーを使うこともありますが、
ほとんどは近くの銭湯に出かけます。

かわいそうな浴槽 こちらが、物置状態の浴槽です。
 でぶりんに聞いたところ、

 「20年ほど前に10回くらい使ったことがある」

 とのことでした。



ですが、ちびちびは、
やっぱり、どうしても、湯船につかってのんびりしたい!

おまけに、このお風呂。
タイル張りなので、床が冷たい。すきま風が寒い。
冬の朝なんて、どっちが先に入るか、
でぶりんとじゃんけんで決めていました。
とにかく入るのに勇気がいるお風呂だったのです。

でも、銭湯のお湯は、ちびちびには熱すぎるので、
とてものんびりはできません。
中で本を読むこともできません。
ここ数年で銭湯代も値上がりしたので、
節約生活の身では毎日行けません。

なので。
お風呂のリフォームが決まったときは、
もう嬉しくて嬉しくて・・・言葉にできない!

工事期間は5日ほどと聞いていました。
昨日書いたような事情で、大工さんが突然来ない日もあったりして、
工事は予定よりも遅れました。
が。
それがどうした! 
これはからはゆっくり、のんびりお風呂なのだ!
と思うと、たいして苦にはなりませんでした。

でも、工事に入る前はずいぶん悩みました。
このお風呂、出来上がっても、
きっと湯船を使うのは私だけ。
ならばこんな大金をかけてリフォームする意味があるのだろうか。

半年近く経ってみて。
案の定、お風呂でのんびりしているのは、
ちびちびだけです。
これは、ぜいたくなのか、無駄なのか。

夢にまでみたあったかいお風呂。
まぁ、いっか〜
と思うことにしてます。



お風呂のリフォーム3 〜大工さん〜
2007年05月19日(土) 21:53
見積もりを検討した結果、
隣町のリフォーム専門会社にお願いすることにしました。
でぶりんの主張する「地元の会社」にも当てはまるし、
ちびちびの希望を予算通りに叶えてくれる会社だったからです。

で、この会社。
「地元の会社」だから、
というのが決めた理由の一つでもあったのですが、
ここに大きな落とし穴があったのです。
それは、大工さんのこと。

工事初日。
9時に来ると言った大工さんが、
待てど暮らせど、来ない・・・。
でぶりんの唇が真一文字に伸びていく。顔が赤くなる。
あぁ、もうすぐ湯気がでちゃうよ!
結局、10時半頃にやってきた大工さん。
後で聞いてみると、
なんと車で2時間以上かかるところにお住まいなのだとか。

「今日は高速がすごく混んでいて・・・」

なるほど。
会社は地元でも、出入りの大工さんは違うのか・・・。
なら、なんのために「地元」を優先して決めたの!?
おまけに工事が年末だったため、
「年内に終わらせたい」という希望が殺到したらしい。
同時期に工事が集中していて、営業マンさんも来ない。
やっと着いた大工さんも、
途中で掛け持ち現場に出かけて帰ってこない。

地元=小回りが利く

というでぶりんの主張は、
今回の場合、あんまりあてになりませんでした。







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