2007年07月04日(水) 21:57
『りかさん』の主人公・ようこが成長して、
蓉子となって登場するのが、この『からくりからくさ』です。
蓉子は染色家の先生に弟子入りして、
植物の染物をしています。
亡くなったおばあちゃんの家を取り壊すのは忍びないと、
蓉子が管理人となって下宿人を募ります。
そして、織物研究をしている与希子と機織りをする紀久の学生2人、
鍼灸師になるため留学してきたマーガレットの
4人で暮らし始めるのです。
もちろん、「りかさん」も一緒。
でもこのりかさんに対する態度は、
マーガレットには理解不能なのです。そりゃ、そうでしょうね。
若い女性4人での暮らし、というと、
毎日が修学旅行みたいで楽しそう!と思いますが、
この4人は違います。
「雑草イーター」とマーガレットが呼ぶほどに、
つましい生活。
でも、おばあちゃんが大切にしてきた家を受け継ぐ暮らしぶりや、
蓉子が染めた糸を織り上げる紀久の機の音など、
地道なていねいな暮らしの風景が、
とてもていねいに綴られています。
4人の性格、能力などすべてが、
横糸・縦糸になって、
一枚の布に織り上げられていくような感じです。
それぞれ全く違う性格をしているのですが、
お互いを否定するようなことは決してない。
確固とした自己があるからこそ、
他人も認めることができるのでしょう。
そして、女がキャリアを積んでいく上での葛藤や、
三角関係、思わぬ妊娠・・・と、
女性が女性として生きる道に起きる事柄が、
折り重なっていくのです。
実は彼女たちには、本人も知らないような深い縁があり、
今になってようやく結びついた。
逢うべくして逢った、
命の奇跡のお話でもあるような気がします。
この本を読んでから、
『りかさん』文庫版に収録されている
「ミケルの庭」を読むと、
ミケルが認知していく世界を
こちらも一緒に再認識していくようで、味わい深いですよ。
染物、織物や世界各地の紋様の話など、
手仕事に興味のある方なら、
その辺りもおもしろいと思います。
クライマックスで催される
蓉子たちの共同作品展。そしてそこに飾られるりかさんの姿は、
ぜひ映像作品として観てみたいな〜。
ちょっと、りかさんに泣いてしまいそう。
蓉子となって登場するのが、この『からくりからくさ』です。
![]() | からくりからくさ 梨木 香歩 ちびちび的プチ評: ![]() ![]()
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蓉子は染色家の先生に弟子入りして、
植物の染物をしています。
亡くなったおばあちゃんの家を取り壊すのは忍びないと、
蓉子が管理人となって下宿人を募ります。
そして、織物研究をしている与希子と機織りをする紀久の学生2人、
鍼灸師になるため留学してきたマーガレットの
4人で暮らし始めるのです。
もちろん、「りかさん」も一緒。
でもこのりかさんに対する態度は、
マーガレットには理解不能なのです。そりゃ、そうでしょうね。
若い女性4人での暮らし、というと、
毎日が修学旅行みたいで楽しそう!と思いますが、
この4人は違います。
「雑草イーター」とマーガレットが呼ぶほどに、
つましい生活。
でも、おばあちゃんが大切にしてきた家を受け継ぐ暮らしぶりや、
蓉子が染めた糸を織り上げる紀久の機の音など、
地道なていねいな暮らしの風景が、
とてもていねいに綴られています。
4人の性格、能力などすべてが、
横糸・縦糸になって、
一枚の布に織り上げられていくような感じです。
それぞれ全く違う性格をしているのですが、
お互いを否定するようなことは決してない。
確固とした自己があるからこそ、
他人も認めることができるのでしょう。
そして、女がキャリアを積んでいく上での葛藤や、
三角関係、思わぬ妊娠・・・と、
女性が女性として生きる道に起きる事柄が、
折り重なっていくのです。
実は彼女たちには、本人も知らないような深い縁があり、
今になってようやく結びついた。
逢うべくして逢った、
命の奇跡のお話でもあるような気がします。
この本を読んでから、
『りかさん』文庫版に収録されている
「ミケルの庭」を読むと、
ミケルが認知していく世界を
こちらも一緒に再認識していくようで、味わい深いですよ。
染物、織物や世界各地の紋様の話など、
手仕事に興味のある方なら、
その辺りもおもしろいと思います。
クライマックスで催される
蓉子たちの共同作品展。そしてそこに飾られるりかさんの姿は、
ぜひ映像作品として観てみたいな〜。
ちょっと、りかさんに泣いてしまいそう。
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