2008年02月13日(水) 23:54
![]() | 誘拐ラプソディー (双葉文庫) 荻原 浩 ちびちび的プチ評: ![]()
誘拐犯と子どもの珍道中にホノボノします。 双葉社 2004-10 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
金なし、家なし、女なしの伊達秀吉にあるのは、
前科と借金だけ。
とうとう勤め先の親方を殴って逃走してしまいます。
金も底をつき、死ぬしかないと思いつめた秀吉。
しかし自殺するための現場で知り合った伝助が、
お金持ちのお坊ちゃんらしいと気付いて方針変更。
彼を誘拐することにしたのです。
行き当たりばったりな犯行ですが、
秀吉には指南役がいました。
刑務所で知り合ったシゲさんの言葉です。
ところが、伝助は、実は意外な「お家」の子どもだったことから、
事件は急展開。
お家騒動に香港マフィア、
点数稼ぎにやっきな刑事まで繰り出して、
秀吉は頭を抱えてしまうのです。
「誘拐した子どもを帰すのは、誘拐するより難しい」
そんな悟りのような法則まで浮かべながら、
伝助との珍道中を続ける秀吉。
自殺しようとしながら果たせず、
秀吉のドタバタが20ページも続くのですが、
人間、死ぬ気になれば、どんなことでもできる。
弱いくせに悪党になりきれない秀吉が、
腹をくくってみせるところはかっこよかったです。
でも何より一番。伝助くんが、
とてもおバカで無邪気で、たまらなくかわいい。
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