人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
米原万理『米原万理の「愛の法則」』
2007年11月14日(水) 22:49
米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)
米原 万里

 ちびちび的プチ評
    彼女のエッセンスがつまった最後の講演集です。

集英社 2007-08
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ロシア語通訳をされていた米原万理さんが、
学校などで講演されたときの講演集です。
ネタとしては、
これまでのエッセイなどで紹介されているものが
多くあります。
「お!あれだ!」
なんて思うのですが、
これが語り口調になると、
また違ったおもしろさがあるのです。

第1章「愛の法則」についての講演。
旧ソ連の理論生物学者が発表した
「男はサンプルだ」という仮説をもとに、
男はなぜ存在するのかなどなどを考察されます。
これはちょっとマユツバものなのですが、
博学な彼女が放つユーモアは強烈!
ちゃちなフェミニズム論では、決してないですよ。

このほか、
「国際化とグローバリゼーション」の
本来的意味についてのお話、
(両者は同義語ではなく、対義語である)
通訳の限界と可能性についてのお話などが収録されています。

もし今、外国語を学んでいるという方には、
最終章の「通訳と翻訳の違い」を
ご一読されることをお薦めます。
プロの通訳者としてのプライドを感じられると共に、
外国語習得の方法についても参考になる話です。

米原さんの本を読んでいると、
彼女が言葉に対して厳密に、慎重に取り組んでいたことが
よく分かります。
その目的は、よりよいコミュニケーションを築くため。
学ぶところの多いお話ですよ。
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