人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
山本一力『辰巳八景』
2007年09月07日(金) 11:32
辰巳八景辰巳八景
山本 一力

 ちびちび的プチ評
  深川に暮らす人々の泣き笑い。味わい深いです。

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深川・辰巳というと、
今の東京都江東区辺りでしょうか。
最近では通勤に便利と高層マンションが立ち並び、
大型スーパーも出店して、
情緒のかけらもない・・・て気がしますが、
数百年前、この場所に暮らしていた人の声はどうなんでしょう。

大川とそれに架かる数々の橋。
お天気に左右される日々の仕事。
何より怖いのは、火事。
そんな江戸の庶民の暮らしを丹念に綴った短編集です。

有名人が主人公とはならない一力作品には珍しく、
「赤穂浪士の討ち入り」という大事件に関わるお話も。
お互いに想いを寄せながら、
決して実らない恋を描いた「永代寺晩鐘」。
数十年の時を隔てても、
やはり愛しく思うという二人のお話「やぐら下の夕照」。
ハッピーエンドじゃないお話の方が、
より切なく印象に残るというのは、
年を取ったせいなのかしらん。

これだけ時代小説を読んでも、相変わらず、
銭貨と銀貨という2種類の通貨に慣れません。
生活に直結する物事だからこそ、
自然に身についてたのかもしれませんが、
江戸の人たちって、すごいな〜。

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