人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
長嶋有『パラレル』
2008年03月13日(木) 21:15
パラレル (文春文庫 な 47-3)パラレル (文春文庫 な 47-3)
長嶋 有

 ちびちび的プチ評
  これが現代の「男」の姿なのかと思うと、ちと悲しい。

文藝春秋 2007-06
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勤めていたゲーム会社を辞め、
妻とも離婚したばかりの「僕」。
別れても妻とは仲良しで、
メールを送りあい、近況を報告する。
そして、プレイボーイの友人・津田と、
その周囲にいる女性たち。
「僕」の目線から、
男女の恋愛行動と仕事に対する意識の違いなんかが
語られていきます。

男女の違いについては、
火星人と金星人だとか、地図を読めないだとか、話を聞かないだとか、
いろんな本がでています。
この辺りを踏まえて本書を読むと、
うなずけるところがあっておもしろいかもしれません。

ただ。
この、「僕」が。
ちびちびには辛気臭くてたまらない。

なんできみはそんなに傍観者やねん!!!

と、思ってしまいます。
自分のことなのに、なんだか現実感のない主人公。
もっと怒ろうよ〜。もっとジタバタしようよ〜。
発する言葉だけが上滑りしているようで、
とっても「届かない」感じがするのです。
クールなのがカッコいいのかしらん。
理解できないのは、ちびちびが女だからか?

対して、津田くんはとてもエネルギッシュです。
妻だって、言いたいことを一所懸命伝えようとはしています。
まぁそれでも、
人間、心の奥底に思っていることなんて伝えきれないのですが。
その「伝わらない」もどかしさは、
充分に感じられました。


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