人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
荻原浩『なかよし小鳩組』
2008年01月05日(土) 21:50
なかよし小鳩組なかよし小鳩組
荻原 浩

 ちびちび的プチ評
  ユーモア満載のドタバタ劇。最後はホロリとさせられます。
集英社 1998-10
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『オロロ畑でつかまえて』
の続編です。
万年倒産寸前の広告代理店ユニバーサル広告社に舞い込んだ、
久々の大仕事はヤクザ企業のイメージアップ戦略。
スキンヘッドに趣味の悪いネクタイ、
アンテナ付きのベンツに三白眼。
登場するヤクザ達は精一杯凄んでいるものの、
組の名前が「小鳩組」。プププッ

「ヤクザなんか人間のクズや!」
と叫ぶ石井社長とヤクザの対面は、
コメディ映画を観ているよう。

企業の活動内容を説明する件がまた笑えます。
「気持ちよくなるクスリ」の販売→医薬品販売業
ですもん。
この小鳩組、またの名をピースエンタープライズという会社の、
シンボルマーク、テレビCM、イベントを企画するわけです。

無理だっちゅーの!

というわけにもいかず、
アル中のコピーライター杉山はじめ、
ケーキ大好き石井社長、ぶっ飛びロッカーの村崎が奮闘する。

今回のお話では、
広告の裏側の話だけでなく、
杉山の別居中の娘・早苗が「味」を出してくれています。
サッカー大好き
勉強は全くダメという早苗ちゃん。
とっても男らしくてかわいらしい。
ところが、「新しいお父さん」と上手くいかず、家出して、
杉山のところに預かられることになる。
そこで、
以前には出来なかった「愛情を注ぐ」という行為に
目覚める杉山。娘に対して。そして、別れた元・女房に対して。

ラストで、
「かっこいい親父」の姿を覚えていて欲しい!
その一心で杉山がやり遂げようとする「仕事」には、
ホロリとさせられます。

ぜひ、今後の展開を読みたいな〜
と思わせてくれる一冊でした。


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