2007年11月05日(月) 21:35
![]() | スポーツニュースは恐い―刷り込まれる〈日本人〉 (生活人新書 232) 森田 浩之 ちびちび的プチ評: ![]() ![]()
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スポーツニュースを見ていて、
「それで、結果はどうだったのよ?
」
と思うこと、ありませんか?
注目選手だけが紹介されて、
誰が優勝したのか、
昨日までトップだった人はどうなったのか分からない。
先日のメジャーリーグ・ワールドシリーズの取り上げ方も、
なんかヘンな感じ〜でしたね。
「日本人対決!」に矮小化されてる気がするのです。
いや、松坂くんも岡嶋くんも松井くんも頑張ってるんだけど。
すごく違和感をもってしまうのです。
オリンピックやワールドカップなどの際、
新聞もテレビも
「がんばれ、ニッポン!」
一色に染まってしまって、
それがなんだか暑苦しく感じるのは
ちびちびが日本人じゃなく外国人なせいだと思っていたのですが。
同じように感じてる人もいたのですね。
本書では、
スポーツニュースは「中間管理職のオヤジ」と
仮定されています。
女性選手に向けられる、オヤジ目線の無意識のセクハラ。
気配りが大事な中間管理職の役どころを押さえ、
謙虚と努力と積み重ねの話で感動のツボを押さえる。
そんなスポーツニュースを解読した話に、
「うん、うん!」
とうなずいちゃいました。
特に、スポーツニュースを
ジェンダーの切り口から評論したものは初めて読みました。
ちびちび自身、
サッカーの日本女子代表に冠された
「なでしこジャパン」や、
柔道の谷選手の出産・子育ての記事の扱い方に、
下世話でデリカシーがないな〜と感じていました。
女性選手が一人の「アスリート」として扱われないことが多くて、
ホントにイライラ・気持ち悪い。
そこをすっかりすくい取ってもらったような気がします。
スポーツニュースが盛り上げる
「国づくり」の様子については、
他国のメディア状況も紹介されています。
決して日本だけが特殊なわけではないのですが、
ステレオタイプな「日本人像」を
メディア自身が作り上げている、
という話は興味深かったです。
スポーツニュースへのリテラシーを訴えながら、
文章はやさしくて読みやすいです。
これをきっかけに、
「スポーツ」を伝えてくれるニュースが
増えてくれるといいんですけどね。




