人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
『ボルベール<帰郷>』
2007年10月13日(土) 13:46
ボルベール<帰郷>

超色っぽいママ ちびちび的プチ評
  超色っぽいママの過去に驚き、その逞しさに納得します。

製作年 : 2006年
製作国 : スペイン
配給  : ギャガ・コミュニケーションズ
監督  : ペドロ・アルモドバル
出演  : ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ロラ・ドゥエニャス

幽霊のはずのおばあちゃん あらすじ:
失業中の夫の分まで働く、気丈で美しいライムンダ。だが彼女の留守中、夫が15歳になる娘パウラに関係を迫り、抵抗した娘は勢いあまって父親を殺してしまう。愛娘を守るため、ライムンダは必死に事件の隠蔽を図るが、その最中に「故郷の叔母が死んだ」と知らせが入る。
一方、葬儀のため帰郷したライムンダの姉ソーレは、大昔に火事で死んだ姉妹の母の亡霊が、1人暮らしだった叔母をこっそり世話していた、という奇妙な噂を聞く。(goo映画より)


死んだはずの母と過去のある娘の対立を軸に、
余命いくばくもない隣人や、
バツイチでも明るく生きる姉など
様々な女性が登場します。
彼女たちの生き様を見ていると・・・

女って逞しい!


と、なんだかホッとするような気がします。
彼女たちが背負っている運命は、
決して軽いものではないのですが、
それに負けちゃうようなやわな女は登場しません。
特に、ペネロペ・クルス演じるライムンダ。
夫を娘に殺され、それだけでもパニックになりそうなのに、
映画撮影スタッフのランチという商機には、
敏感に反応する。
ご近所から材料をかき集めて奮闘する姿は
ユーモラスであり、色っぽくもあり。

ライムンダは、
娘の顔と母の顔、2つを使い分けなければならない役どころです。
難しい役だと思いますが、
見事に演じきっていました。

そんな彼女が歌うタンゴの名曲「ボルベール」。
邦訳は「帰郷」ですが、
この映画では
「帰る場所を失くした人たち」への挽歌のように思えました。
思わぬ歯車の狂いで、人生が変わってしまった女たち。
無邪気な少女の時代には帰れないけれど、
今日を生きていかなければならない。
でも、決して下を向かないのがスペイン流なんでしょうね。

母とママ ライムンダとの和解とともに、
 母が隣人へ向ける優しさに、
 深い愛情を感じました。













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