人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
『エディット・ピアフ 〜愛の賛歌〜』
2007年10月12日(金) 21:01
エディット・ピアフ 〜愛の賛歌〜

熱唱!  ちびちび的プチ評
  唄とストーリーがベストマッチ!圧倒されました。


製作年 : 2007年
製作国 : フランス=チェコ=イギリス
配給  : ムービーアイ エンタテインメント
監督・脚本: オリヴィエ・ダアン
出演  : マリオン・コティヤール、ジェラール・ドパルデュー

幸せだった頃 あらすじ:
1915年にパリのベルヴィルで生まれたエディットは幼くして両親と生き別れ、祖母が営む娼館に身を寄せる。
一度は失明したものの奇跡的に回復し、後に大道芸人の父に引き取られ、日銭を稼ぐためにストリートで歌っているところを、名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレに認められ、その歌声から“ピアフ(雀)”と名づけられる。
やがて世界的なスター歌手となった彼女は生涯最愛の恋人マルセルと出会うのだった…。(goo映画より)


この映画を素晴らしい形にしてくれたのは、
なによりも、マリオン・コティヤールの演技でしょう。
20歳のはじけるような笑顔から、
47歳で亡くなる寸前の老婆のような姿まで。
映画本編ではピアフの歌声が使われているそうですが、
彼女の息遣いや舌の動きまで研究したというマリオン。
ピアフ本人がのりうつったような舞台シーンには、
思わず涙がでました。

でも、ピアフの歌は聞いたことがあっても、
こんなにエキセントリックな人だとは・・・
思いもよりませんでした。

ほろ酔い気分でジョークを飛ばし、
愛嬌を振りまいていたかと思うと、
次の瞬間には叫び声をあげ、ワガママをまき散らす。
愛する人にはいつも側にいて欲しい。
そして、何があっても舞台に立ちたい。歌いたい。
そんな彼女を作り上げたのは、
どんな過去だったのか。

晩年の姿と幼少期からデビュー初期辺りを
いったりきたりしながら話は進みます。
そこに彼女の歌がうまく配されていて、
彼女がどんな思いで歌を歌ったのか、
実にすんなりと入ってきました。

美しかった頃 この演出が一番効いていたのは、
 恋人・マルセルを亡くしたシーンです。
 訃報に耳を貸さず、屋敷中を探し回るピアフ。
 迷路のような通路を抜けた先に舞台があり、
 「愛の賛歌」を高らかに歌い上げます。


酒とクスリでぼろぼろになった身体は、
背骨がまがり、眼窩が飛び出し、40代には見えません。
そんな姿を恐れずに演じたマリオンもすごいけど、
普通の女なら。
こんな姿を誰にも見せたくない、と思うのではないかと思います。
でも、歌姫ピアフはプロ。
倒れても、倒れても、立ち上がって歌い続ける。
あんなに激しい人生を送って、
それでも、

「後悔はしない!」


と言えるなんて。
歌声に惚れ、生き方に惚れました。

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