2007年09月07日(金) 11:32
![]() | 辰巳八景 山本 一力 ちびちび的プチ評: ![]()
深川に暮らす人々の泣き笑い。味わい深いです。 新潮社 2005-04-21 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
深川・辰巳というと、
今の東京都江東区辺りでしょうか。
最近では通勤に便利と高層マンションが立ち並び、
大型スーパーも出店して、
情緒のかけらもない・・・て気がしますが、
数百年前、この場所に暮らしていた人の声はどうなんでしょう。
大川とそれに架かる数々の橋。
お天気に左右される日々の仕事。
何より怖いのは、火事。
そんな江戸の庶民の暮らしを丹念に綴った短編集です。
有名人が主人公とはならない一力作品には珍しく、
「赤穂浪士の討ち入り」という大事件に関わるお話も。
お互いに想いを寄せながら、
決して実らない恋を描いた「永代寺晩鐘」。
数十年の時を隔てても、
やはり愛しく思うという二人のお話「やぐら下の夕照」。
ハッピーエンドじゃないお話の方が、
より切なく印象に残るというのは、
年を取ったせいなのかしらん。
これだけ時代小説を読んでも、相変わらず、
銭貨と銀貨という2種類の通貨に慣れません。
生活に直結する物事だからこそ、
自然に身についてたのかもしれませんが、
江戸の人たちって、すごいな〜。




