2007年09月01日(土) 10:50
![]() | MAZE(めいず) 恩田 陸 ちびちび的プチ評: ![]()
奇妙な世界でのドキドキ体験。重くないホラーです。 双葉社 2001-02 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アジアの西の果てにあるという白い矩形の建物。
そこは「存在しない場所」、「有り得ぬ場所」と
呼ばれています。
外見は「豆腐」のようですが、
妙に人を惹きつけるものがある。
でも、そこには、あるルールがありました。
それは、
「人間消失のルール」
です。
幼馴染の神原恵弥に依頼され、
謎の解明にあたるのが時枝満です。
同行する米軍人のスコット、現地のエライさんの息子というセリム。
「豆腐」の謎と平行して、
彼らのキャンプにも事件が起きる。
そもそも、恵弥は何者なのか。
「豆腐」をどうしようというのか。
謎が謎をよんで、一つの答えが出るたび、別の答えがひっくり返り、
と、ドキドキして飽きさせません。
ミステリーとしては静かに進行していきますが、
心理的にとても追い詰められる。
さすがの筆力です。
主人公の神原恵弥は、
男性ですが、かなりなよなよした女言葉を使います。
そのせいか小説全体が、明るくて軽快です。
ホラーなのに、明るいってのもヘンですが。
そもそも彼自体が、かなりの曲者なので、
あの言葉遣いに騙されちゃうな〜。
同じく神原恵弥が登場する
『クレオパトラの夢』という本があります。
どちらから読んでも大丈夫でしょうが、
『MAZE』で恵弥に慣れてから読んだ方がいいかも。




