2007年08月24日(金) 14:25
善き人のためのソナタ
ちびちび的プチ評:


国家に破壊される芸術と個人。ラストシーンが秀逸!
製作年 : 2006年
製作国 : ドイツ
配給 : アルバトロス・フィルム
監督・脚本 : フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
音楽 : ガブリエル・ヤレド
出演 : ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ
あらすじ:
1984年、東西冷戦下の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)局員のヴィースラーは、劇作家のドライマンと舞台女優である恋人のクリスタが反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。成功すれば出世が待っていた。しかし予期していなかったのは、彼らの世界に近づくことで監視する側である自分自身が変えられてしまうということだった。国家を信じ忠実に仕えてきたヴィースラーだったが、盗聴器を通して知る、自由、愛、音楽、文学に影響を受け、いつの間にか今まで知ることのなかった新しい人生に目覚めていく。ふたりの男女を通じて、あの壁の向こう側へと世界が開かれていくのだった…。(goo映画より)
ドイツ統一から10年以上を過ぎても、
ほとんど詳細が知られていなかった「シュタージ」。
隣近所、友人、親族みなが監視し合い、密告される・・・
そんなことがあるなんて!
権力者のジョークを口にしただけで、
地下の郵便室に追いやられてしまうのですもん。
これでは、本音を口にすることなんてできないし、
腹を割って語り合うなんて危険すぎる。
でも、よくもまあ、
こんなシステムを考え出したものだと思います。
お金はかからないし、反発はないし、
従順になるから、管理がラクチン。
世の権力者たちにとって夢のシステムなのでしょう。
な〜んて、ちびちびは感じてしまうのですが、
これは「平和ボケ」なのかも。
日本だって確実に、
「自由に物言える」空気がなくなってきてますものね。
この映画は、国家の暗部と、
その思想に疑問をもたずに歯車として機能していた男の姿を
淡々と描いています。
主人公ヴィースラー大尉を演じたウルリッヒ・ミューエさんは、
最初、何の感情もあらわしません。
その彼が、
「善き人のためのソナタ」の調べを聞いて、涙を流す。
太った娼婦に「そばにいてくれ」と懇願するシーンなどは、
だんだんと人間として目覚めていく姿をみているようで・・・。
彼は監視相手のドライマンとクリスタを
守ることを決めます。
国家の僕として働いてきた彼の一大決心。
引き裂かれるような思いがあったのでは?
と想像するのですが、
その辺りははっきり描かれていません。
ただ。
深夜の喫茶店や取調室でクリスタと対した時の
彼の表情を見ると、
「恋をした」というよりも、
ミューズを崇める男のような感じがします。
初めて体験する自分の心の動きに、
たぶんヴィースラー大尉自身が
一番とまどったのではないでしょうか・・・。
でも、彼が守ろうとしたものは、
とても悲劇的な形で失われてしまうのですが。
ベルリンの壁が崩壊し、
ドライマンはかつて自分が監視されていたことを知ります。
他の人は5センチくらいのファイル一冊なのに、
彼の報告ファイルは、ワゴンに山盛り。
「ごゆっくり」
なんて言われてしまう。
そこで初めて知る事実が、彼に新作を書かせます。
本にこめたメッセージは、彼らにしかわからない形で
郵便配達夫となったヴィースラー大尉に届けられます。
それをしっかりと受け止めた大尉の表情。
胸にドッシーンと響きました。

DVDはこちら!
ちびちび的プチ評:


国家に破壊される芸術と個人。ラストシーンが秀逸!
製作年 : 2006年
製作国 : ドイツ
配給 : アルバトロス・フィルム
監督・脚本 : フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
音楽 : ガブリエル・ヤレド
出演 : ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ
あらすじ:
1984年、東西冷戦下の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)局員のヴィースラーは、劇作家のドライマンと舞台女優である恋人のクリスタが反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。成功すれば出世が待っていた。しかし予期していなかったのは、彼らの世界に近づくことで監視する側である自分自身が変えられてしまうということだった。国家を信じ忠実に仕えてきたヴィースラーだったが、盗聴器を通して知る、自由、愛、音楽、文学に影響を受け、いつの間にか今まで知ることのなかった新しい人生に目覚めていく。ふたりの男女を通じて、あの壁の向こう側へと世界が開かれていくのだった…。(goo映画より)
ドイツ統一から10年以上を過ぎても、
ほとんど詳細が知られていなかった「シュタージ」。
隣近所、友人、親族みなが監視し合い、密告される・・・
そんなことがあるなんて!
権力者のジョークを口にしただけで、
地下の郵便室に追いやられてしまうのですもん。
これでは、本音を口にすることなんてできないし、
腹を割って語り合うなんて危険すぎる。
でも、よくもまあ、
こんなシステムを考え出したものだと思います。
お金はかからないし、反発はないし、
従順になるから、管理がラクチン。
世の権力者たちにとって夢のシステムなのでしょう。
な〜んて、ちびちびは感じてしまうのですが、
これは「平和ボケ」なのかも。
日本だって確実に、
「自由に物言える」空気がなくなってきてますものね。
この映画は、国家の暗部と、
その思想に疑問をもたずに歯車として機能していた男の姿を
淡々と描いています。
主人公ヴィースラー大尉を演じたウルリッヒ・ミューエさんは、
最初、何の感情もあらわしません。
その彼が、
「善き人のためのソナタ」の調べを聞いて、涙を流す。
太った娼婦に「そばにいてくれ」と懇願するシーンなどは、
だんだんと人間として目覚めていく姿をみているようで・・・。
彼は監視相手のドライマンとクリスタを
守ることを決めます。
国家の僕として働いてきた彼の一大決心。
引き裂かれるような思いがあったのでは?
と想像するのですが、
その辺りははっきり描かれていません。
ただ。
深夜の喫茶店や取調室でクリスタと対した時の
彼の表情を見ると、
「恋をした」というよりも、
ミューズを崇める男のような感じがします。
初めて体験する自分の心の動きに、
たぶんヴィースラー大尉自身が
一番とまどったのではないでしょうか・・・。
でも、彼が守ろうとしたものは、
とても悲劇的な形で失われてしまうのですが。
ベルリンの壁が崩壊し、
ドライマンはかつて自分が監視されていたことを知ります。
他の人は5センチくらいのファイル一冊なのに、
彼の報告ファイルは、ワゴンに山盛り。
「ごゆっくり」
なんて言われてしまう。
そこで初めて知る事実が、彼に新作を書かせます。
本にこめたメッセージは、彼らにしかわからない形で
郵便配達夫となったヴィースラー大尉に届けられます。
それをしっかりと受け止めた大尉の表情。
胸にドッシーンと響きました。


DVDはこちら!
![]() | 善き人のためのソナタ スタンダード・エディション 監督・脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 音楽:ガブリエル・ヤレド 出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、 セバスチャン・コッホ アルバトロス 2007-08-03 Amazonで詳しく見る by G-Tools |



