2007年08月18日(土) 13:24
友人のエスパー子が
東野圭吾さんの「暗さ」にはまっています。
すすめられて何冊か読んでますが、
この本は「暗い」というより「重い」。
弟の直貴を大学に進学させたい。
そのためのお金を盗もうとして失敗、
強盗殺人犯となった兄の剛志。
兄の過ちは、弟の人生をも破壊してしまうのです。
生活のために始めたバイトは、
兄のことが知れてから居心地が悪くなる。
音楽と出逢い、仲間ができますが、
プロの声がかかった時点で、断念。
初めて愛する女性ができたけれど、
彼女の両親に引き裂かれる。
就職して張り切っていたところで、配置転換。
どんどんと卑屈になる直貴の元に、
一ヶ月に一度、刑務所から兄の手紙が送られてきます。
かつては仲良し兄弟だった彼らです。
両親を亡くし、兄弟だけで生きてきて、
ただただ弟を大学に進学させることだけが
生きがいだった兄にとって、
弟の近況は心配で気がかりでたまらないはず。
そして、兄にとっては唯一の楽しみなのでしょう。
でもそれが弟におよぼす影響を知るよしもない。
「強盗殺人犯の弟だ」と、
表立って直貴を指差す人はいませんが、
就職先の平野社長の態度は少し違います。
彼の言葉を受けて、直貴は変わろうとするのですが、
そこにまた立ちはだかる差別の壁。
しかも、妻と娘にまで・・・。
罪を犯す者は、自分の人生だけでなく、
家族の人生も破壊することを知っておかなくてはならない。
と、平野社長は言います。
そんなことを考えられるくらいなら、
衝動的な暴力なんて起きることはないでしょう。
ただ。
「カッとした」状況でも自分を落ち着かせる方法は、
普段から見つけられると思うのです。
「おまじない」のようにそれを身に着けておけば、
こんな悲劇は見なくて済むのではないかしら。
差別はダメだ、と言いながら、
決して差別がなくなることがない社会。
それはちびちび自身が体験しています。
「道徳的に正しい」だけでは生きられないのが人間なのでしょう。
ジョン・レノンの「イマジン」が、
本のテーマに寄りそっていて、涙を誘いました。
こちらは映画版です。
東野圭吾さんの「暗さ」にはまっています。
すすめられて何冊か読んでますが、
この本は「暗い」というより「重い」。
![]() | 手紙 東野 圭吾 ちびちび的プチ評: ![]() ![]()
家族、差別、犯罪、道徳、いろいろと考えさせてくれました。 毎日新聞社 2003-03 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
弟の直貴を大学に進学させたい。
そのためのお金を盗もうとして失敗、
強盗殺人犯となった兄の剛志。
兄の過ちは、弟の人生をも破壊してしまうのです。
生活のために始めたバイトは、
兄のことが知れてから居心地が悪くなる。
音楽と出逢い、仲間ができますが、
プロの声がかかった時点で、断念。
初めて愛する女性ができたけれど、
彼女の両親に引き裂かれる。
就職して張り切っていたところで、配置転換。
どんどんと卑屈になる直貴の元に、
一ヶ月に一度、刑務所から兄の手紙が送られてきます。
かつては仲良し兄弟だった彼らです。
両親を亡くし、兄弟だけで生きてきて、
ただただ弟を大学に進学させることだけが
生きがいだった兄にとって、
弟の近況は心配で気がかりでたまらないはず。
そして、兄にとっては唯一の楽しみなのでしょう。
でもそれが弟におよぼす影響を知るよしもない。
「強盗殺人犯の弟だ」と、
表立って直貴を指差す人はいませんが、
就職先の平野社長の態度は少し違います。
彼の言葉を受けて、直貴は変わろうとするのですが、
そこにまた立ちはだかる差別の壁。
しかも、妻と娘にまで・・・。
罪を犯す者は、自分の人生だけでなく、
家族の人生も破壊することを知っておかなくてはならない。
と、平野社長は言います。
そんなことを考えられるくらいなら、
衝動的な暴力なんて起きることはないでしょう。
ただ。
「カッとした」状況でも自分を落ち着かせる方法は、
普段から見つけられると思うのです。
「おまじない」のようにそれを身に着けておけば、
こんな悲劇は見なくて済むのではないかしら。
差別はダメだ、と言いながら、
決して差別がなくなることがない社会。
それはちびちび自身が体験しています。
「道徳的に正しい」だけでは生きられないのが人間なのでしょう。
ジョン・レノンの「イマジン」が、
本のテーマに寄りそっていて、涙を誘いました。
こちらは映画版です。
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