人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
『100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!』
2007年07月05日(木) 23:29
『100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!』

疑惑のシーン ちびちび的プチ評
  ニヤリ→アハハときて呆れ果てる話です。

製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
配給  : ファントム・フィルム
監督・脚本:マイケル・ウラノヴィックス
出演  : アレックス・ポポフ、パトリック・ハヤシ、バリー・ボンズ

ハヤシが捕った? あらすじ:
2001年10月7日、サンフランシスコ・ジャイアンツのボンズが、年間最多ホームラン記録となる73本目のホームランを打った。その少し前、ホームランボールに破格の値段が付くと予想されて外野席は異常な熱気に包まれていた。高々と上がったボールを、一人の男がキャッチしたかに見えたが、大勢の観客が殺到。やがて男がボールを差し出した。しかし、キャッチしたのは自分で、そのボールは無理やり奪われたと訴える男が現れた…。(goo映画より)


大リーグ記録となったホームラン・ボールをめぐって、
二人の男のばかげた争いの顛末を追った
ドキュメンタリー映画です。

2001年10月7日、
サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズが打った、
73本目のホームランが事件の発端です。
これは年間最多ホームラン記録となるもので、
売れば高値がつくことが予想されていました。
一攫千金を狙って、球場は大興奮!

ホームラン・ボールを「とった」のは、
パトリック・ハヤシという日系人の男性。
カメラに向かってボールを差し出し、ニッコリ。
すぐに関係者に護衛されながら別室へと連れて行かれます。
が、ここで事件発生!
「ボールをキャッチしたのはオレだ」
と言い出した男性がいたのです。
彼の名は、アレックス・ポポフ。
2人が権利を主張して譲らなかったため、
ことは裁判に持ち込まれるのです。
映画では当事者2人と、目撃者、記者、
そして裁判を担当した裁判官のインタビューでまとめられています。

この事件について、まったく知らなかったちびちびは、
映画を観ながらビミョーな心境に陥りました。

前半では、
「あいつはオレからボールを盗んだ」
と主張するポポフと、
現場の目撃者の話を紹介。
ボールを奪わんと、ハヤシが少年に噛み付いたシーンなど、
ポポフ寄りの話が大半です。
ここで、思ってしまうのです。

「うげ〜。ハヤシってあくどいなぁ。そこまでするか?」

でも、中盤で攻守が入れ替わってからは。

「やっぱ、あのポポフって、ヘンだよ。あいつの仕込みだわよ」

そして、迎えた判決の日。
裁判官の言葉に一喜一憂する2人の表情が、
非常に印象的です。
加えて、裁判官の呆れ果てた様子は、
こちら側の気持ちを代弁してくれるようでもありました。

監督は、あえてこういう編集にしたのでしょうが、
一方的な情報だけを知らされると、
人は簡単に騙されてしまいます。
そして「犯人」扱いが始まり、
そこから抜け出せなくなってしまいそう・・・。
もちろん、途中から、
ハヤシを支持する証言も紹介されているので、
最初に感じた「ハヤシ=悪いやつ」という印象は消えましたが、
それでも。
「情報統制」の怖さを感じたのでした。

この裁判は、ホントに呆れるばかりの展開で、
一時、アメリカでは話題を独占していたのだとか。
2001年といえば、
同時多発テロ、アフガン侵攻があった頃です。
「そんなことやってる場合か」と憤る声もありました。
でも、映画はまだ終わらない。
裁判を受けて開かれたオークションと、
その後の2人の対照的な人生。
はぁ〜、まったく。
と、思ったところで、
またもやこちらの気持ちを察したような台詞がでてきます。

「こいつは、ただのケンカ好きか?」

××さんにはぜひ、アナウンサー氏の自宅へ伺って、
パパのお話を聞いて欲しい。
と、最後に大笑いさせられました。


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