2007年06月23日(土) 15:35
これまでに読んだ一力作品の中では、
異色の作品でした。
裏店に暮らす庶民が、
お上の力を借りず、それぞれの力を合わせて、
さらわれた娘を奪い返す、というお話です。
ちびちび的プチ評:
ちょっとご都合主義なところもありますが、
主人公の明るさに救われます。

主人公・一乃は夫の鉄幹と息子の幹太郎とともに、
裏店に暮らしています。
が、元は両替商のお嬢さまなのです。
飾らない性格の一乃は裏店のみんなと仲良くなり、
今では股引をはいて、野菜の棒手売りまでしています。
「格差婚」に反対した父とは絶縁状態。
でも実は、同じ裏店の占い師・白龍を通じて、
一乃の暮らしぶりは父に伝えられていたのですが。
彼女が、仕事先で拾った偽一分金が発端となって、
事件は起こります。
おかげで、里に帰ることもできるし、
父に孫を見せてあげられるし、娘としては万々歳!
なのですが。
一乃の思い込みの強さ、無鉄砲さ、
後先考えずにすぐに飛び出していってしまうところに、
みんな目を回してしまうのです。
そりゃ、そうだよね〜。
思い込みだけで突っ走る一乃に、
よくみんなついていったと思うもん。
でも、花火職人の松次郎の言うことに
みんなでうなずきます。
「昨日まで見ず知らずだった人をこんだけ集めたんだ。
その女の運(ツキ)に賭けてみよう」
騙りの手口は、
別の小説と同じなのですぐに見破れますし、(それが何かは、読んでのお楽しみ)
ツキというには、あまりに運よく話が進むきらいはありますが、
テンポよく、スリリングな展開で、一気に読めます。
一乃と鉄幹の夫婦漫才に
ちゃちゃを入れる幹太郎も面白いですが、
大店の主で親バカの木三郎と、番頭の掛け合いも愉快です。
そこに、
松次郎とお加寿という「昔の恋物語」がはさまって、
ホロリといい味をきかせてくれています。
なによりも。
当時の「警察」からは相手にされない庶民層。
最初はそれに思い至らなかった一乃ですが、
今回の大仕事を通して泣き言は一つも言いません。
最後には、しっかり大地に根を張った「女」になっている。
おきゃんぶりはまだまだ続きそうですが、
この明るさがとてもよかったです。
小説のタイトルに関することは、
いつになったら出てくるんだろう・・・と思っていましたが、
季節はずれの夜空咲いた「牡丹」にはホロリとさせられました。
で。我が家の庭には。
今日、むくげの花が咲きました。
異色の作品でした。
裏店に暮らす庶民が、
お上の力を借りず、それぞれの力を合わせて、
さらわれた娘を奪い返す、というお話です。
ちびちび的プチ評:

ちょっとご都合主義なところもありますが、
主人公の明るさに救われます。
主人公・一乃は夫の鉄幹と息子の幹太郎とともに、
裏店に暮らしています。
が、元は両替商のお嬢さまなのです。
飾らない性格の一乃は裏店のみんなと仲良くなり、
今では股引をはいて、野菜の棒手売りまでしています。
「格差婚」に反対した父とは絶縁状態。
でも実は、同じ裏店の占い師・白龍を通じて、
一乃の暮らしぶりは父に伝えられていたのですが。
彼女が、仕事先で拾った偽一分金が発端となって、
事件は起こります。
おかげで、里に帰ることもできるし、
父に孫を見せてあげられるし、娘としては万々歳!
なのですが。
一乃の思い込みの強さ、無鉄砲さ、
後先考えずにすぐに飛び出していってしまうところに、
みんな目を回してしまうのです。
そりゃ、そうだよね〜。
思い込みだけで突っ走る一乃に、
よくみんなついていったと思うもん。
でも、花火職人の松次郎の言うことに
みんなでうなずきます。
「昨日まで見ず知らずだった人をこんだけ集めたんだ。
その女の運(ツキ)に賭けてみよう」
騙りの手口は、
別の小説と同じなのですぐに見破れますし、(それが何かは、読んでのお楽しみ)
ツキというには、あまりに運よく話が進むきらいはありますが、
テンポよく、スリリングな展開で、一気に読めます。
一乃と鉄幹の夫婦漫才に
ちゃちゃを入れる幹太郎も面白いですが、
大店の主で親バカの木三郎と、番頭の掛け合いも愉快です。
そこに、
松次郎とお加寿という「昔の恋物語」がはさまって、
ホロリといい味をきかせてくれています。
なによりも。
当時の「警察」からは相手にされない庶民層。
最初はそれに思い至らなかった一乃ですが、
今回の大仕事を通して泣き言は一つも言いません。
最後には、しっかり大地に根を張った「女」になっている。
おきゃんぶりはまだまだ続きそうですが、
この明るさがとてもよかったです。
小説のタイトルに関することは、
いつになったら出てくるんだろう・・・と思っていましたが、
季節はずれの夜空咲いた「牡丹」にはホロリとさせられました。
で。我が家の庭には。
今日、むくげの花が咲きました。


