2007年06月06日(水) 23:40
『フラガール』
ちびちび的プチ評:

フラ人気がまた上がるでしょうね。こちらも熱く
なります。
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
配給 : シネカノン
監督 : 李相日
出演 : 松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、岸部一徳、富司純子
あらすじ:
昭和40年。エネルギーの需要は石炭から石油へとシフト、世界中の炭鉱が次々と閉山していた。
そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。目玉となるのは、フラダンスのショー。
早速、本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどかを東京から招き、地元の娘たちのダンス特訓を始める。しかし数世代も前から山で生きてきた住民は、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対。まどかや娘たちへの風当たりも強く…。(goo映画より)
李相日監督といえば、
第22回ぴあフィルムフェスティバル2000で
グランプリを受賞された監督です。
受賞作の『青 〜chong〜』を観て、
ファンになりました。
こんなにシンプルに、
かつ、生理的に気持ちよい流れでお話を作れるなんて!
『フラガール』は、
その李監督の技法が存分に活きた映画でした。
台詞を極力減らして、演技でみせる。
主演の松雪泰子さんは監督の期待に、
よく応えていたと思います。
テレビドラマに出ているところしか観たことがなかったので、
意外にうれしい発見でした。
舞台を経験されたそうですから、
そこで進化があったのかもしれないな〜。
松雪さんはじめ、蒼井優さんらのフラシーンが
お話的にとっても重要なのですが、
これも、とてもステキ
でした。
女性をとても優しくキレイに撮ってあげています。
オープン初日の舞台では、
猛特訓の成果発表という感じもあいまって、
彼女たちの踊りへの必死さ、楽しさ、うれしさなんかが
よく伝わるシーンでした。
で、この映画。
炭鉱町の再起をはかってハワイアンセンターを作る、
というお話なのですが。
どうしても北海道の夕張市を思い出してしまいます。
映画の中でも、一番熱心にフラを踊りたがっていた生徒が、
父の解雇→夕張炭鉱へついて行く・・・
というシーンがあります。
夕張に行っても、苦労は多かったでしょうね。
そして、「街の再生」というテーマと同時に、
三世代の女性の夢と自立のお話でもあるようです。
富司純子さん演じる第一世代は、
女は家庭を守り、夫を支え、山と一蓮托生。
夢をみる暇もなく、みることすら考えられなかった時代の人。
そして、松雪泰子さんの第二世代。
映画の中で唯一のヨソモノであり、
「あんたらにフラは一生ムリ!」と
ケンカを売るような気の強い女性ですが、
実際には、母親の借金のために、
スターの座と夢を諦めなければならなかった。
一度は夢を実現させたものの、
「家族」の影に挫折した形です。
そして、蒼井優さんの第三世代。
友人は、先に書いたように親に振り回されていますが、
蒼井優さんの方は、家族のサポートによって、
夢を実現させるのです。
反対するみんなを説得するために、
母親役の富司純子さんが言った
「笑顔でやれる仕事があるのも、いいじゃない」
という台詞に、
時代の変化がよく現れているなと感じました。
女たちの間でバトンが渡され、夢が紡がれていく。
夢をみることさえできなかった世代からの、
何よりの贈り物なのでしょう。
この映画は昭和40年(1965年)が舞台です。
男女雇用機会均等法が成立して、
女性の社会進出の機会が広がったのは1985年。
変化の歩みは遅々としたもので、
しかし20年経ってみると、
「強くなりすぎた」「子どもを産まない」だのなんだのと
悪者にされるばかりの女たち。
それでも。
「夢」をみることの楽しさを、
これでもか〜!
といわんばかりに味わわせてくれる映画です。
ちびちび的プチ評:

フラ人気がまた上がるでしょうね。こちらも熱く
なります。
製作年 : 2006年
製作国 : 日本
配給 : シネカノン
監督 : 李相日
出演 : 松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、岸部一徳、富司純子
あらすじ:
昭和40年。エネルギーの需要は石炭から石油へとシフト、世界中の炭鉱が次々と閉山していた。
そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。目玉となるのは、フラダンスのショー。
早速、本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどかを東京から招き、地元の娘たちのダンス特訓を始める。しかし数世代も前から山で生きてきた住民は、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対。まどかや娘たちへの風当たりも強く…。(goo映画より)
李相日監督といえば、
第22回ぴあフィルムフェスティバル2000で
グランプリを受賞された監督です。
受賞作の『青 〜chong〜』を観て、
ファンになりました。
こんなにシンプルに、
かつ、生理的に気持ちよい流れでお話を作れるなんて!
『フラガール』は、
その李監督の技法が存分に活きた映画でした。
台詞を極力減らして、演技でみせる。
主演の松雪泰子さんは監督の期待に、
よく応えていたと思います。
テレビドラマに出ているところしか観たことがなかったので、
意外にうれしい発見でした。
舞台を経験されたそうですから、
そこで進化があったのかもしれないな〜。
松雪さんはじめ、蒼井優さんらのフラシーンが
お話的にとっても重要なのですが、
これも、とてもステキ
でした。
女性をとても優しくキレイに撮ってあげています。
オープン初日の舞台では、
猛特訓の成果発表という感じもあいまって、
彼女たちの踊りへの必死さ、楽しさ、うれしさなんかが
よく伝わるシーンでした。
で、この映画。
炭鉱町の再起をはかってハワイアンセンターを作る、
というお話なのですが。
どうしても北海道の夕張市を思い出してしまいます。
映画の中でも、一番熱心にフラを踊りたがっていた生徒が、
父の解雇→夕張炭鉱へついて行く・・・
というシーンがあります。
夕張に行っても、苦労は多かったでしょうね。
そして、「街の再生」というテーマと同時に、
三世代の女性の夢と自立のお話でもあるようです。
富司純子さん演じる第一世代は、
女は家庭を守り、夫を支え、山と一蓮托生。
夢をみる暇もなく、みることすら考えられなかった時代の人。
そして、松雪泰子さんの第二世代。
映画の中で唯一のヨソモノであり、
「あんたらにフラは一生ムリ!」と
ケンカを売るような気の強い女性ですが、
実際には、母親の借金のために、
スターの座と夢を諦めなければならなかった。
一度は夢を実現させたものの、
「家族」の影に挫折した形です。
そして、蒼井優さんの第三世代。
友人は、先に書いたように親に振り回されていますが、
蒼井優さんの方は、家族のサポートによって、
夢を実現させるのです。
反対するみんなを説得するために、
母親役の富司純子さんが言った
「笑顔でやれる仕事があるのも、いいじゃない」
という台詞に、
時代の変化がよく現れているなと感じました。
女たちの間でバトンが渡され、夢が紡がれていく。
夢をみることさえできなかった世代からの、
何よりの贈り物なのでしょう。
この映画は昭和40年(1965年)が舞台です。
男女雇用機会均等法が成立して、
女性の社会進出の機会が広がったのは1985年。
変化の歩みは遅々としたもので、
しかし20年経ってみると、
「強くなりすぎた」「子どもを産まない」だのなんだのと
悪者にされるばかりの女たち。
それでも。
「夢」をみることの楽しさを、
これでもか〜!
といわんばかりに味わわせてくれる映画です。
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