人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
横山秀夫『震度0』
2007年11月28日(水) 22:46
震度0震度0
横山 秀夫

 ちびちび的プチ評
  人間の欲と妬みには限りがないですね。
朝日新聞社 2005-07-15
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阪神淡路大震災が発生したその日、
N県警の警務課長が失踪します。
事件性があるのか否かもはっきりせず、
県警を襲った「激震」にアタフタする幹部たち。
キャリア組VS.ノンキャリア組、
昇進をかけた足の引っ張り合い。
そこに官舎での奥さまネットワークも絡んできて、
話が複雑に深化していきます。

警察内という密室での心理劇は
いつもの通り見事な描写なのですが、
官舎という生活空間における妻たちの駆け引きにも
惹き込まれました。
ない知恵をしぼって内助の功をたてようとする、
署長の若妻の策略には笑いましたが。
でも、夫の役職・階級が、
妻の立場にも影響するのですから怖い世界だなぁ・・・。

読み応えのある小説ではありますが。
実際に起きた大震災と絡めて、というほど、
事件に震災は絡んでいません。
その辺り、『クライマーズ・ハイ』とは違うところ。
ま、警察における危機管理をネタにした、
といえばそうですが・・・。
うーん、この辺り、評価の分かれるところでしょうね。

余談ですが。
今日のニュースで、
防衛省の事務次官とその夫人まで逮捕されたと
報道されていました。
省内の夫人会を
取り仕切っていたのが彼女だとの話。
まぁ、事務次官の妻だもん。そりゃそうでしょう。
この夫婦がやったことが「罪」なのかどうかは、
これから裁判で決まることです。
けど一応、一般人なのに。
名前や写真まで公表する必要があるのかしらん。
ちょっと気の毒に感じました。


横山秀夫『顔』
2007年11月26日(月) 23:27
顔 FACE顔 FACE
横山 秀夫

 ちびちび的プチ評
  働く女性なら共感する部分が多いと思います。

徳間書店 2002-10
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主人公の平野瑞穂巡査は
県警の鑑識課で犯人の似顔絵を描いています。
が、かつて、上司から不本意な仕事をやらされ、
それが元で体調を崩した彼女に浴びせられたのは

「だから女は使えねぇ」

という言葉。
どん底から這い上がって、
似顔絵を描くという仕事に
誇りを持ってあたる平野巡査の成長物語です。

男社会で「一人前」として認めてもらうだけでも
大変なんだよね〜。
ちびちびもかつて会社勤めをしていたとき、
「一人の人間」として扱って欲しくて、
もがき苦しみました。
ついつい、そのことを思い出す・・・。

実は、先週末にあったイベントの仕事のために、
ここ2週間ほど怒涛の日々を送っていました。
自分なりに精一杯、準備をして臨んで、
「完璧」とはさすがに言えないけれど、
「よくがんばった」と思います。
が、最後の最後で、
とっても不愉快な出来事があって

ドッカ〜ン


となってしまいました。

ちびちびが仕事をしていた現場は、
超ド級の男社会。
女が挨拶をしても無視されるのは当たり前。
エライ男ほど、女のことを無視します。
おっちゃんはね、まぁもう仕方ないよ、諦めよう。
と思っていたのですが。

今回の仕事で、
最終日に会った後輩がいました。
彼はある団体の会長です。

打ち合わせで顔を合わせた時。

ちびちび 「おはようございます!よろしくお願いしますね〜」
会長 「はぁ、どうも」

仕事が終わって顔を合わせた時。

ちびちび 「お疲れさまでした〜」
会長 「あぁ、はぁ」

なんじゃ、そりゃ!?
会長よ、お前もか!!!

この団体も、先は長くないな・・・と思っちゃいます。
彼をよく知るでぶりんは
「そんな男じゃないよ」
と言いますが、
男で、しかも先輩のでぶりんが見える世界と、
ちびちびの目線は違う。

だって、大した打ち合わせもしないうちに、
席を立って出て行ってしまう会長。
ちびちびが自分の部屋に戻ったとたん、
戻ってきて、他の男性スタッフと会話を再開する。
この日、ちびちびが彼とまともに交わした会話は、

「結婚おめでとうございます」

に対する返事だけでした。

常識は教えられない。
というけれど、やっぱね〜。
挨拶もできなくてどーすんの?
こんな男、人間としてダメだと思いますし、
二度と一緒に仕事したくない。近寄りたくない。

いや、本の感想というより、
愚痴の話になっちゃった。スイマセン。
でも男の人には、
実感として分からない話かもしれませんね。



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