2008年01月28日(月) 22:53
![]() | わが人生記―青春・政治・野球・大病 (中公新書ラクレ) 渡邉 恒雄 ちびちび的プチ評:
ブルジョアなのはあなたでは?と思いました。 中央公論新社 2005-11 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ご存知、読売新聞社主筆のナベツネこと渡邉恒雄さんの
半生記です。
読む前に感じた疑問。
なぜ、「人生記」を新書で?
読んだ後に感じた疑問。
なぜ、「人生記」というタイトルを?
確かに学生時代の話から
新米記者時代の話も書かれてはいますが、
以前に書いた文章に、
「解説と補足」という書下ろしがちょこっとついただけ。
第二章では突然、
民主政治の歴史概論といった風の論文がでてきます。
なんと1961年に出版された本の序章からの抜粋。
こんなの全集でも出すときに再掲すればいいのに・・・と思ったら、
要するに当時の小泉首相に物申す!という趣旨だったようで。
なるほど、だから「新書」なのね。
渡邉さんは世の中の不況を認めようとしない小泉さんに、
「純ちゃんは、やっぱり慶応出身のお坊ちゃんのブルジョアだよ」
と突っ込んだそうです。
続く章では、2004年のプロ野球ストライキ事件について、
オーナー側からの見解が語られています。
この時、イエローペーパーや週刊誌では、
ナベツネ・バッシングが起こるばかりで
日本プロ野球をどうしていくのかという本質的な議論にならなかった、
と残念がっておられるようです。
でも・・・ここで書いてどうする!?
仮にも日本で一番の販売部数を誇る新聞の主筆でしょ!
自分の新聞で問題提起すればよかったのに。
と、思わざるを得ません。
でも、「ナベツネが語る野球の話」と言われれば、
江川事件のことかと期待しちゃいます。ちびちびだけ?
最終章は、渡邉さん自身のガン闘病記と、
奥さまの介護記録(というほどでもありませんが)です。
これだけで一冊にすればよかったのにな〜。
全体として、やっぱり「上」に立つ人は、
「上」からしかモノが見えないんだなと感じました。
それにしても。
「間もなく八十歳を迎え」る渡邉さんは、
「視力の衰え、思考力の退化、体力の低下など」
を感じ始めたとのこと。
だったら引退すればいいのに。
そんな状態でも社長業というのは勤まるものなんですかね?
2007年08月01日(水) 13:46
たぶん、今の日本で最も有名な映画プロデューサーであろう
李鳳宇さんの自伝です。
「現在進行形の自伝」と帯にありましたが、
若い頃の話はかいつまんであって、
映画を配給し、創るようになってからのお話が
断然、面白いです。
友人から借金をしておこした「シネカノン」で、
初めて配給した映画がポーランド映画の『アマチュア』。
チラシやパンフレットが手作りなのは、
まぁ、文化祭的なノリでありそうなことですが、
なんとポーランド語の字幕まで李鳳宇さんの手製(?)なのだとか。
後日、この映画を映画祭で観ることがあり、
ご自分の訳のいいかげんさに恥ずかしい
思いをされたとあります。
こうした失敗もありながら、
多くの人と出逢い、教えられ、支えられ、
今の「シネカノン」が出来上がったのだなということが
よく分かる一冊です。
そして、何かをやりたい!
と思ったときには、
がむしゃらに突き進むことも必要なのだと。
ホント、何かをやりたい、創りたい、となったら、
ラクしてちゃダメなのですね。
汗かいて、走り回ること。そこで見えてくるものがあるはず。
ただ、李鳳宇さんご本人は、
あんまし「がむしゃら」な感じはしませんでした。
どっちかといえば、「飄々と」渡っていくよう。
以前、インタビューでお会いしたときの印象は、
そうでした。
映画作りは「戦場」ですから、
ギスギスしていない分、
内に秘めた「熱さ」が伝わるのかもしれませんね。
インディーズ制作の映画の難しさ、
それが成功したときの達成感、
読んでいてゾクゾクする快感があります。
これまでにお書きになった映画評とともに、
『パッチギ!』の下敷きとなったという
李鳳宇さんの短編小説まで収録されています。
映画好きにはお奨めの本です。
李鳳宇さんの自伝です。
![]() | パッチギ!的―世界は映画で変えられる 李 鳳宇 ちびちび的プチ評: ![]()
熱いおじさまが語る熱い現場の裏側がのぞけます。 岩波書店 2007-06 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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若い頃の話はかいつまんであって、
映画を配給し、創るようになってからのお話が
断然、面白いです。
友人から借金をしておこした「シネカノン」で、
初めて配給した映画がポーランド映画の『アマチュア』。
チラシやパンフレットが手作りなのは、
まぁ、文化祭的なノリでありそうなことですが、
なんとポーランド語の字幕まで李鳳宇さんの手製(?)なのだとか。
後日、この映画を映画祭で観ることがあり、
ご自分の訳のいいかげんさに恥ずかしい
思いをされたとあります。
こうした失敗もありながら、
多くの人と出逢い、教えられ、支えられ、
今の「シネカノン」が出来上がったのだなということが
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そして、何かをやりたい!
と思ったときには、
がむしゃらに突き進むことも必要なのだと。
ホント、何かをやりたい、創りたい、となったら、
ラクしてちゃダメなのですね。
汗かいて、走り回ること。そこで見えてくるものがあるはず。
ただ、李鳳宇さんご本人は、
あんまし「がむしゃら」な感じはしませんでした。
どっちかといえば、「飄々と」渡っていくよう。
以前、インタビューでお会いしたときの印象は、
そうでした。
映画作りは「戦場」ですから、
ギスギスしていない分、
内に秘めた「熱さ」が伝わるのかもしれませんね。
インディーズ制作の映画の難しさ、
それが成功したときの達成感、
読んでいてゾクゾクする快感があります。
これまでにお書きになった映画評とともに、
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